『アイデム』提携

そもそも「正社員」って何?(1/3ページ)

アイデム人と仕事研究所 所長/社会保険労務士 岸川 宏

2016/07/14
パートタイマー白書や学生を対象にした就職活動に関する意識調査など、当研究所が独自で行っている調査から見えてくることを考察します。

正社員登用や限定正社員等、正社員化についての制度運用の成功事例を聞いていると、「この人と働きたい」「この人が働き続けられるにはどうしたら良いのか」が、制度作りのきっかけであることが多いように感じます。

あらためて、これが様々な制度つくる上での本質だと感じました。法律などによって強制される制度の導入は、必要と思っていない企業にとっては窮屈なものでしかありません。制度を活かすも殺すも、いかに「運用できる」「利用する側にメリットがある」にかかっているようです。

一方、正社員化・正社員雇用を進める上でのデメリットとして、「コスト増」というキーワードも良く耳にします。下記、平成26年度版パートタイマー白書の調査結果です。

正社員登用・転換で感じるデメリット<複数回答>

非正規労働者の雇用が「人件費の節約」という論点から考えれば、正社員雇用は=「人件費増」となってしまうのも“当たり前”なのでしょうか。

そもそも、賃金等を含む待遇は、労働力を提供する事による対価のはず。「正社員」として雇用するのですから「コスト(人件費)増」と捉えるには違和感を感じないでしょうか。

そもそも「正社員」って何?

それでは、そもそも正社員に求められるもの、正社員とはどういった存在なのでしょう? 「無期雇用でフルタイム」もしくは、「会社の中で最も多い、通常の労働者」「能力のある人」「転勤できる人」「残業できる人」?

みなさんでしたら、どのように定義するでしょうか。意外に「これだ!」と定義することが難しいものです。人と仕事研究所で調査した過去のデータをピックアップしながら、探ってみたいと思います。

●「人柄」は従業員としての必須要件

まずは、平成26年版パートタイマー白書より。

企業に「前職が非正規雇用だった20代、30代の労働者を自社の正社員として採用するとしたら、何を重視するか」を聞いたものです。

若年非正規雇用者を自社の正社員にする際に何を重視するか<複数回答>

採用選考とする意識が強いので、「本人の性格・人柄」が圧倒的に高い結果となっています。それ以外では、「職業経験」「正社員での就労経験」等と続きます。「人柄」については、通常の採用と同じで常に求められるもの。「職業経験」は、自社で発揮できる能力があるかどうかを測るもの。この次に「正社員経験」とありますので「正社員」であったことに、何らかの期待、価値を認めているということになりそうです。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新卒・パート/アルバイト調査 最新記事

関連する記事

HR業界団体情報

HR業界の代表的な業界団体をご紹介いたします。
一般社団法人日本テレワーク協会
テレワークを通じ、調和のとれた日本社会の持続的な発展に寄与する。

一般社団法人 日本エンジニアリングアウトソーシング協会
社会的責任を果たすための厳しい基準をクリアした技術系アウトソーシ...

ATDインターナショナルメンバーネットワークジャパン
米国ATDの活動に賛同しているパートナー。2007年設立。日本において...

公益社団法人 全国求人情報協会
求人情報媒体が読者の職業の選択と安定した職業生活に役立つことなど...

一般社団法人 日本人材紹介事業協会
厚生労働大臣の許可を受けてホワイトカラーを中心とした職業紹介を行...

一般社団法人 日本人材派遣協会
労働者派遣法の趣旨に則り、労働者派遣事業の適正な運営を図るため...

日本人材マネジメント協会
「日本におけるHRMプロフェッショナリズムの確立」を使命に、我が...

一般社団法人 日本生産技能労務協会
製造業などにおける労働者の就業の安定労務管理の安全を図り...

HR業界団体情報一覧

主催イベント

講演&交流会レポート

新年会~講演&交流会~

人事サービス業(人材サービス、研修・教育、人事BPOサービスなど)に携わる皆さまを対象とした「新年会~講演&交流会~」を2月2日に開催致しました。


『日本の人事部』ソリューションナビ
HRカンファレンス出展のご案内
HRリーグ